乳腺外来 | 愛生会山科病院

一般社団法人 愛生会は愛生会山科病院、介護老人保健施設おおやけの里をはじめとする8施設を所有する京都市山科区にある法人です

愛生会山科病院

乳腺外来 – 愛生会山科病院

乳腺外来

乳腺外来

乳腺外来について

 乳房に気になるところのある方、更年期障害といわれてホルモン剤を処方されている方などは、一度乳腺外来で乳房のチェックを受けることをお勧めします。

 乳腺外来では、まず、視診・触診・マンモグラフィー(乳房を挟み圧迫した状態で撮影するレントゲン検査)・超音波検査を行い、病変がないか確認します。もしも病変がみつかれば、必要に応じて乳房のMRIを撮影したり、病変部の組織を針で採取したりして(細胞診や針生検)、それが良性病変なのか、悪性病変なのか診断します。「針で乳房を刺す」なんてちょっと怖い感じがしますが、局所麻酔を行い施行すると、そんなに痛くてしょうがないという検査ではありませんし、外来で比較的簡単にできる検査です。

 基本的に良性病変と診断された場合、治療は不要のことが多いのですが、病変があると市民検診や人間ドッグなどの検診を受けると、“異常・要精査”と判断されてしまうため、結局病院で精査を受けてもらうことになることがあります。治療が不要であるにもかかわらず、検診ではいつも“要精査”となるような方は、医療機関での定期乳房検診をお勧めします。当院でもこのような方の定期検診を行っています。まれに、良性病変と診断されていても、実は悪性度の低い癌だった、ということもありますので、定期検診の継続は必要だと考えられます。

当院の乳房検査の特徴

  1. マンモグラフィーはマンモグラフィー施設画像評価基準を満たしており、精中委認定技師によるマンモグラフィー撮影を行っています。また、視触診・マンモグラフィー読影・超音波検査を医師一人と超音波検査技師一人の二人の目で同時に行うことで精度を高める工夫をしています。
  2. 男性スタッフに抵抗のある方でも気軽に受診していただけるように、視触診、マンモグラフィーの撮影、超音波検査の乳房検査については女性スタッフも配置しております。(図参照)※必ず女性スタッフが検査をおこなうわけではございません。

乳腺外来の乳房検査の様子

乳癌と診断されたら
どうすればよいの?

 乳癌は手術、薬物療法、放射線治療を組み合わせて治療を行いますが、個々の症例によってどのような順番でどのような治療を行うのがよいのかは異なります。癌はすぐに手術で取らなきゃいけない、って思っている患者さんが多いと思いますが、状況によって手術の前に薬物療法(現時点では化学療法という抗がん剤のことです)をお勧めすることもあります。どのように治療をすすめていくかは、外来で患者さんと相談して決定します。以下に個々の治療について簡単に説明します。

手術

 全身麻酔で行います。乳房を部分的に切除する方法と乳房を全部切除する方法があります。各々リンパ節の切除も行います。リンパ節については転移のなさそうな患者さんでは、センチネルリンパ節生検という方法で切除範囲を少なくして術後の合併症を最小限にしています。希望に応じて乳房再建術(自分の組織を使って乳房を形成する方法)も行っています。

薬物療法

 ホルモン療法(女性ホルモンの働きを抑える治療)や化学療法(狭義の抗がん剤)や抗体療法があります。腫瘍の性質や進行度に応じてどの薬を使用するか選択します。手術の前後に行う化学療法は点滴の薬で脱毛や倦怠感など比較的強い副作用がありますが、副作用を抑える治療も同時に行いますので、ほとんどの患者さんが外来通院で受けていただくことができています。

放射線治療

 乳房を部分的に切除した患者さんやリンパ節転移が4個以上ある患者さんに対して術後に行います。標準的には、25回通院し外来で治療を受けていただきます。1か月半の期間がかかりますが、通常辛い症状はありません。
 (他院への紹介となります。)